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【住宅ローン控除(減税)】所得税はいくら?計算方法と源泉徴収票の見方 | サラリーマンの場合

住宅ローンを組んで住宅を購入すると、10年間減税が受けられる『住宅ローン控除(減税)』というありがたい制度。(購入時期によってさらに延長あり)

わが家は一体いくら減税されたのか?その確認方法をわかりやすく別記事でご紹介しました。

住宅ローン控除は、①所得税②住民税から減税されるのですが、減税効果が大きいので所得税が全額減税されるということも。

そこで気になるのが下記のポイント。

  • もともとの所得税はいくらだったのか?
  • 所得税ってどうやって計算しているのか?

住宅ローン控除を受けていると、本来源泉徴収票に記載されている所得税額が0円になっていたり、減税分引かれているので、一目見ただけでは所得税の額が分かりにくいんです。

でもせっかくのありがたい減税制度。もともとの所得税がいくらだったのか、本来払っているはずの金額をこの機会にぜひチェックしてみてください。

この記事では、住宅ローン控除を受けている会社員の方の所得税額の確認・計算方法についてわかりやすくまとめています。

この記事でわかること
  • 所得税額は源泉徴収票のどこを見たら分かるのか。
  • そもそも所得税ってどうやって計算しているのか?
  • 所得税額の計算に必要な用語の意味と、源泉徴収票に載っている箇所

住宅購入初年度は確定申告が必要です。源泉徴収票で確認できるのは2年目以降になります。

目次

私の所得税はいくら?住宅ローン控除を受けているサラリーマンの確認方法

それでは、サラリーマンの所得税額の確認方法を見ていきます。

マド

お手元に源泉徴収票をご準備ください。

結論:所得税は源泉徴収票のココを見る!

まずは結論から。

源泉徴収票の『源泉徴収税額』がみなさんの所得税の金額です。

確定申告をしていない人は、源泉徴収税額の部分が所得税の金額。
ここが所得税

ただし、わが家のように住宅ローン控除を受けている家庭は、まず所得税から減税されるので、上記のように源泉徴収税額が『0円』であることも少なくありません。

そんな時は、下記の2つを足してみてください。

  1. 源泉徴収税額
  2. 住宅借入金等特別控除の額
住宅ローン控除を受けているひとの所得税額は、源泉徴収票のここを見るとわかる。
この2カ所を合計してみる

住宅借入金等特別控除の額とは、『住宅ローン控除によって所得税から減税された金額』のことです。

住宅ローン控除は、『税額控除』と言って、所得税額から直接控除される項目のひとつです。

実際は税額控除には住宅ローン控除以外にもあり、正確にはこれらをすべて足すと本来の所得税額がわかるということになります。

  1. 源泉徴収税額(納める所得税額)
  2. 住宅借入金等特別控除の額(税額控除)
  3. その他に減税される税額控除

↑これらをすべて足すと本来の所得税額になる

その他の税額控除の項目
  • 配当控除
  • 外国税額控除
  • 政党等寄附金特別控除
  • 認定NPO法人等寄附金特別控除
  • 公益社団法人等寄附金特別控除
  • 住宅借入金等特別控除
  • 住宅耐震改修特別控除
  • 住宅特定改修特別税額控除
  • 認定住宅新築等特別税額控除

税額控除は住宅ローン控除以外なじみのないものが多いので、一般的には考えなくて問題ないと思います。

税額控除の額よりも所得税のほうが多いと、引ききれずに『源泉徴収税額』の欄にいくらか残ります。その場合も

  1. 住宅借入金等特別控除の額
  2. 源泉徴収税額
住宅ローン控除を受けているひとの所得税額は、源泉徴収票のここを見るとわかる。

この2つを足すことで減税前の所得税額が確認できます。

所得税はどうやって計算するのか?

所得に応じて決まっているのはなんとなく知っている方も多いと思いますが、所得税の実際の計算方法は知らない方がほとんどなのでは?

毎年の年末調整で保険料の金額を書いたり、扶養家族に子どもの名前を書いたりしますよね。

あれって実際はどんな風に所得税に影響があるのか。

計算方法を見ながら説明していきます。

所得税の計算式と源泉徴収票の見方

まずは所得税の計算方法を説明していきますね。

所得税の計算方法

(①-②)× ③所得税率 - ④控除額

①給与所得控除後の額 ー ②所得控除の額の合計 =課税所得額
①から②を引いた金額が「課税所得額」
(課税所得額×③税率) ー ④控除額=所得税
所得税の税率 国税庁

いわゆる累進課税制度で、①ー②の課税所得が多いほど高い税率がかかります

それでは、実際に源泉徴収票の金額を当てはめてみます。

まずは①ー②で課税所得の額を計算します。

①給与所得控除後の額 ー ②所得控除の額の合計 =課税所得額
①から②を引いた金額が「課税所得額」

①3,507,800円ー②1,143,100円=2,364,700円

次に、上記の課税所得額の③税率と④控除額を確認します。

課税所得は2,364,700円だったので

税率は課税所得額で見る
  • ③ 税率=10%
  • ④ 控除額=97,500円

これを式に当てはめると下記のようになります。

(① 3,504,800円 ー ② 1,143,100円)× ③ 10% ー ④ 97,500円=138,670円

10の位は切り捨てるので、所得税額は138,600円と計算できました。

ここでもう一度源泉徴収票を見てみます。

f:id:floorplan:20190818204913j:plain
10の位は切り捨て

計算した所得税額と住宅ローン控除の額がぴったり一致しましたね。

これはつまり、住宅ローン控除によって所得税が全額減税されたということを意味しています。

マド

ローン残高にもよりますが、年間最大で40万円まで(一般住宅の場合)控除されるわけですから、この減税効果はすごいですよね。

所得税が少なく、住宅ローン控除額の方が多い場合は、ここからさらに住民税からも控除されるので、住民税からの控除の確認方法もチェックしてみてくださいね。

給与所得控除後の金額って何?

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給与所得控除後の金額とは?

所得税額を計算する上で初めに出てくる①給与所得控除後の金額。

これは一体どんなものを控除された後の金額なのか?

『給与所得』についての分かりやすい説明があったので下記に引用します。

✔ 給与所得とは、サラリーマンが勤め先から受け取る給与やボーナス、賃金のこと。
✔ サラリーマンは、原則として必要経費が認められないので「給与所得控除」がある。
✔ 給与所得控除額は年間の収入の違いによって、控除額が変わる。
給与所得とは

個人事業主の場合、売上を上げるためにかかった必要経費を計上できますが、サラリーマンにはそれが認められていません。

そのため、そのまま所得税率を掛けると所得税が高額になります。

そこで、給与所得者も収入に応じて経費相当分を控除しよう、というのが「給与所得控除」です。

給与所得控除額は収入によって決まっています。

給与所得控除額は収入に応じて決まっている
給与所得控除額は収入に応じて決まっている

所得控除の額の合計額ってなんの合計?

f:id:floorplan:20190820232233j:plain

①の給与所得控除とは、サラリーマンからも必要経費相当分を控除するものだということがわかりました。

では、②所得控除の額の合計額とは何の合計なのか?

先に、所得税から直接控除できる「税額控除」についてお話ししました。

マド

住宅ローン控除はこの税額控除の一つでしたね。

それに対して「所得控除」は、主に下記のような項目です。

  • 生命保険料控除
  • 社会保険料控除
  • 配偶者(特別)控除 など

源泉徴収票で言うとこの部分です。

所得控除の額の合計額は、青枠内を足した合計
所得控除の額の合計額は、青枠内を足した合計

青枠の部分が「所得控除」で、これを合計したものが「所得控除の額の合計額」です。

所得税率をかける前に控除するので、減税のインパクトとしては税額控除ほど大きくありませんが、課税所得が低く抑えられるので結果として減税が見込めます。

年末調整で記入する生命保険料や火災保険料なんかは、この『所得控除』として引かれているんだね。

課税所得とは?

最後に、おさらいになりますが、①から②を引いた額が『課税所得』になります。

①ー②=課税所得
①ー②=課税所得

この課税所得に税率を掛ける(課税する)のでそう呼ばれるのかなと思います。

源泉徴収票にはこの『課税所得』は記載されていません。

載っていた方が分かりやすい気もするのは私だけ?

所得税の計算方法と源泉徴収票の見方を知ると減税のインパクトが見えてくる

ということで、サラリーマンの場合の所得税の計算方法と源泉徴収票の見方について説明してきました。

住宅ローン控除がある方は、所得税額が一見すると分かりにくいのですが、源泉徴収票の見方が分かればとても簡単に確認できましたよね。

会社で源泉徴収票の見方を教えてくれるところはほとんどないと思いますが、毎年何十万も税金を納め続けるわけですからね。

支払わなければならないことに変わりはありませんが、本来引かれる税金が住宅ローン控除のおかげでこんなにも減税されている!

ということがよくわかって、改めてありがたい制度に感謝したいと思います。

マド

この記事がみなさんの住宅ローン控除や所得税などの理解を深める一助になれば幸いに思います。

ここまでを簡単にまとめると

  • 源泉徴収票では、納める所得税の額は『源泉徴収税額』という欄に記載されている
  • 住宅ローン控除がある人は、この『源泉徴収税額』が0円になる人も多い
  • それは住宅ローン控除が、所得税から直接減税される『税額控除』だから
  • 年末調整で書く生命保険料や火災保険料などは『所得控除』という形で控除される
  • 『所得控除』が多いと課税所得が低くなり、結果的に減税になるが、インパクトはそれほど大きくない

毎年何十万もの減税になる住宅ローン控除、インパクトはやはり大きい!!

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