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【マイホームインタビュー No.4】MS家のmashleyさんに後悔しない家づくりのヒントをネホリハホリ

マイホームインタビュー第4弾!
今回インタビューに答えてくれたのは、家ブログ『北欧ミッドセンチュリーの家づくり』管理人のmashley (@mashley1203)さんです。
自らを『椅子オタク』と名乗る彼女が作り上げたのは、お気に入りの椅子と家具たちに囲まれて暮らす家でした。
『ヨーロッパのマンション』というテーマのもとに作られた唯一無二のマイホーム。
後悔しない家づくりを体現した家づくりのポイントに迫ります!
- これから注文住宅を建てたい!
- 家づくりの先人のリアルな体験が聞きたい!
- 後悔のない家づくりがしたい!そのポイントを学びたい!
- MS家のファン♪
今回のインタビューでは、MS家の家づくりに関するさまざまな質問に答えていただきました。
mashleyさんのマイホームをまだご存知ないという方はもちろん、彼女のブログ愛読者、マイホーム好きのみなさんにも楽しんでもらえる内容になっています。
たくさんの家づくりのヒントが散りばめられているので、ぜひ最後までお読みください。
マイホームインタビュー第4弾!MS家のmashleyさんに聞く家づくりのあれこれ

それではさっそくインタビュースタート!
mashleyさんよろしくお願いしま〜す!
1. 自己紹介をお願いします!

こんにちは。北欧ミッドセンチュリーの家づくり管理人の嫁氏です。
家具コンシェルジュで椅子オタクの嫁氏と、DIY好きの夫氏が住むMS家とインテリアの濃い話から暮らしに役立つお話をしています。
賃貸に住んでいる時、椅子が好きすぎて2人暮らしなのに10脚以上になったのをきっかけに、大事な椅子さんたちをベストな状態で配置したくて家を建てました。
子供はいませんが手をかけてリペアをした可愛い椅子たちが我が子のようなものです。
2. 土地・建物にかかった費用はいくら?

家づくりの費用について聞いちゃいます。
家づくりの費用はいくらかかりましたか?

まずはいきなりド直球な質問!
こんなステキな家がいくらあれば建つのか、興味がありますよね…(笑)
・土地: 42坪 1000万円
・建物:2600万円
・外構費用:80万円
こちらの記事に詳しく載っています。
3. MS家の間取り

MS家の間取りが見たいです!建坪なんかの情報もよかったら教えてもらえますか?
- 延べ床面積:31坪
- 建坪:16坪

【間取りのこだわり】
①シューズクロークと玄関を工夫し家に帰ってからの動線をスムーズに。参考記事
②テラスを設置することでリビングをカーテンレスで明るくしました

③家の中の間取りだけでなく外観のバランス(シンメトリー)を考えながら作りました。

4. 家づくりにかけた期間

家を建てようと思ってから、実際に家が出来るまでどのくらいかかりましたか?

実際の行動に移してから家ができるまで二年ほど。
家自体はずっと建てたいと考えていたので、それを入れるともっとです。
土地はビルダーさんに申し込みをしてから一緒に探したので、着工までは数ヶ月です。
土地のない場合、ハウスメーカーや工務店などのビルダーさんと一緒に探すメリットは、間取りのことを知ったプロと一緒に土地を決められると言う点です。
というのも、間取りは土地の形状によって大きく異なり、土地によっては希望する間取りは作れないからです。
私も遊びで間取りを書いたことがありますが、その間取りを持ってビルダーさんに行くと、場合によっては担当さんがそれに引きずられてしまうことがあるので
間取りは頭の中に止めるか、書いた間取りは見せないのがオススメです。
5. 家づくりの優先事項

MS家の家づくりでもっとも優先したことは何でしたか?

家具も家も長く愛せるよう素材は特に重視して家づくりしました。
ヴィンテージの家具というのは使い込まれた味があり、そこにあるだけで存在感があります。
そういった家具には、ビニルなどの経年劣化する素材よりも、使い込むうちに経年変化する素材がフィットします。
そこで行き着いたのが珪藻土の壁や無垢の床、塗り壁の外壁といった自然素材の家。
ヴィンテージの家具に馴染み、使ううちに味わいが生まれます。
イニシャルコストはかかりますが、長い目で見ると建て替えややりかえの場所があまりなく、自分でできるところは自分で補修し、住みながら家も家具も育てることができます。
機能と見た目のバランスをとりながら、素材にこだわり長く愛せるものを選ぶという点を大事にしました。
6. 予算との戦い
家づくりは予算との戦い…
全てが希望通りには行きませんよね。

MS家の家づくりでやむなく妥協したこと、逆にこれだけは!と押し通したことは何ですか?

優先順位をつける前に導入したかったのが「ミーレの食洗機」でした。

これは今使っているウッドワンのフレームキッチンのオプションでも選択できました。
でも予算をどうしても超えてしまい土地改良がもしなかったら浮いたお金でと考えていました(土地改良分の予算を余裕を持って組んでいたので)。
でも結果、改良が必要となってしまい諦めました…
ただ元々フレームキッチンについている三菱の食洗機も十分役目を果たしてくれているので、今ではそれで良かったとも思っています。
逆に絶対に妥協できなかったのがバスルームです。


在来工法でトイレ、バスタブ、シャワーブースを一部屋にまとめ、お部屋としてもコーディネートを楽しんでいます。
タイルにもこだわり自分たちでデザインを考えました。
このバスルームができなければ注文住宅は必要ない
とまで思っていたので、実現できて嬉しいです。
7. 家づくりのための情報収集の方法
これから家を建てたいと思っているけど、どんな風に情報を集めていけばいいか分からない人も多いはず。

『こんなことが家づくりに役立ったよ』とか、おすすめの情報収集の方法を教えてください。
- インターネットでの情報集め
- 実際に足を運ぶ
この2つはどちらもバランスよく行うほうがいいかと思います。
まずネットに関しては、希望する家やインテリアのタイプにもよるのですが、私はいいなと思うビルダーさんのインスタグラムをよく見ました。
家はもちろん、どんな人たちが作っているのかもわかります。

家の素材や機能だけでなく「誰が担当するか」も大事だと思っているからです。
もちろんそこですべてがわかるわけではありませんが、お人柄というのはお顔や会社の様子に現れることもあります。
もう一つ、実際に足を運ぶことについては
- 大手のハウスメーカー展示場
- 地元の工務店
あえて両極端な場所を少なくとも1回は行ったほうがいいと思います。
というのもそれぞれのメリットデメリットがあるからです。
また大手のハウスメーカーの展示場は「見せる場」なので、たくさんの人が来場してもいいように敢えて大きく作ってあります。
だから実際に住む家をイメージするには、地元の工務店のモデルハウスや見学会などを見に行くのがオススメです。
8. 取り入れてみて思うイチオシの自然素材はどれ?
自然素材を取り入れた呼吸する家を建てたい!
というかたも増えてきていますよね。

MS家が思う自然素材アイテムのイチオシを教えて!

一つですか…迷いますねえ笑
それじゃあ『外と中の塗り壁』ですね。
我が家は外も中も塗り壁の家です。
塗り壁は味があり陰影が美しいのはもちろん、メンテナンスの面でもメリットがあります。
通常外材によく使われるサイディングは数十年するとやりかえが必要です。
でも我が家はほぼメンテナンスフリーで、ケルヒャーなどで掃除するだけ。
よっぽどのことがないとやりかえは必要ありません。
また中は天井も壁も全て珪藻土です。
珪藻土の壁はメリットもデメリットもありますが、汚れたり穴が開いたりしても自分でリペアできるというのが魅力的です。
9. インテリアの上手なまとめ方が知りたい

MS家といえばインテリア!
インテリア下手で…ちょっと苦手でどうしていいかわからない…という人も(←私)

うまくまとめるコツ・ポイントがあったら伝授してほしい!

主に2つのことをしてみるのがオススメ。
- 自分の「好き」を突き詰める
- テーマ作り
自分の「好き」を突き詰める
私は「お部屋をおしゃれにしたいけどどうしたらいいかわからない」という方のご相談を受けたり、企業HPでコラムを書いたりしています。
その時いただくご相談者の多くの方がそもそも
「何が好きかわからない」
という方が多いです。
例えば椅子一つとっても
- 木製の椅子が好きなのか?
- アンティーク風に椅子が好きなのか?
- はたまた柔らかい椅子なのか硬い椅子なのか?
でもそれはインテリアに限らず当たり前のことです。
私は家具には詳しいですが宝石のことはわかりません。
そんな私に「どの宝石が好き?」と聞かれてもさっぱりです。
さっぱりの状態から始めてしまうと買い物に後悔が生じることがあります。
ですから自分が好きなものをまずは知ることが一番だと思います。

具体的な方法は、家具屋に行ってまず2つの椅子を比べてみてください。
心の中でこう聞いてみてください
「どっちが好き?」
最初はさっぱりでもいいです。
なんどもいろんな家具屋に行き比べるうちに、自分は一体どんな椅子が好きなのか見えてくると思います。
雑誌やSNSで自分が気に入ったお部屋の写真を保存して見返すのも効果的です。
どちらにせよまずは「好きを知る」ことだと思います。
テーマ作り
なんとなく自分が好みの家具やテイストがわかったら、次はテーマ作りです。北欧
- 北欧
- インダストリアル
- 和モダン
などなど、自分が調べていいなと思ったテイストを選んでください。
そこにはどんな家具が使われているかよく観察して、必要なアイテムや置きたいアイテム、色を決めていきます。

お部屋にテーマを与えることで統一感のあるコーディネートになります。
慣れてきたらミックススタイルにするなど、模様替えするのも楽しいですよ。
10. 間取りテラスを導入したい方へのアドバイス
MS家の間取りの中で個人的にあの『テラス』が大好き。
もう一回家建てるなら作りたいと思うくらい。

そういう方のために、テラスに関する成功・失敗秘話を教えて!
外に出るためのドアを作るべし!
テラスはリビングとの段差をなくしたことでスムーズに出ることができますが、テラス単体から外に出られるようにするといろんなメリットがあります。
例えばこれは同じビルダーさんで建てた方に聞いた話ですが
- ワンちゃんの散歩にいったとき洗ってから家に入れる
- 子供と泥んこ遊びして帰ったらテラスから入り足を洗って入れる
などなど。

MS家は勝手口がないのですが、その代わりテラスがその役割を担い、ゴミ出しもキッチンからテラスへとスムーズに出すことができます。
タイルの色に注意すべし!

MS家はタイルの色を白にしました。
元々持っていたパントンチェア のオレンジが映えるからです。
これ自体は後悔はないですが、BBQした後の掃除が大変なことも。
BBQは年に数回なのでそんなに面倒はないですが、よく使う方や、ペットを遊ばせておく場合などは汚れてもいい色がオススメ。
オーニングはつけるべし!
テラスを作るメリットの一つがプライベート感の確保。
これによりリビングをカーテンレスにすることができます。
カーテンレスにするとカーテンの洗濯は必要なくシャッターやカーテンで締め切り、お部屋が暗くなることもありません。
ただその場合、オーニング(お店の入り口についている出し入れできる庇)はつけたほうがいいと思います。
オーニングをつけることで夏の暑い日差しをコントロールすることができます。
11. 読者の皆さんへひとこと

最後に、mashleyさんから読者のみなさんへメッセージをお願いします!
家づくりをしていると夢が膨らみ、あれもこれもしたくなります。
でも「優先順位」ってとても大事です。
我が家は決して富豪ではありません。
でも素材にこだわり好きな家具にこだわり満足する家づくりができたのは、「優先順位」のおかげです。

そしてもう一つ大事なのが「家族とのコンセンサス」。
何を優先するかどんな暮らしをしたいのかを家づくり前に、しっかり決めて基準作りをする必要があると思います。
我が家は家>食費と考え、現在は週二人で1,500円の節約生活をしていますが、それは夫婦でそれが自分たちにとってベストだと合意ができたからです。
今は後悔のない家づくりができて、大好きな椅子に囲まれとても幸せです。
皆さんもどうか後悔の少ない家づくりができますように。
後悔のない家づくりのために必要なことは『自分たち家族にとって』何が大切なのかを考えること
今回mashleyさんにインタビューしてみて思うのは
『みんな違ってみんないい』
ということ。
何が好きなのか、何が大切なのかは人それぞれ、すまう家族ごとに違うはず。
ならば、それぞれの家族が心地よく幸せに暮らす家に必要なことも、さまざまなはず。
その一つ一つを考え、見つけ、積み重ねていくことでしか、後悔の少ない家づくりはできないのだろうと改めて思いました。
インタビュー内にもありましたが、私もどちらかというと、何が好きなのか、どんなテイストが良いのかわからないタイプの人間です。
でも、地道に『これ好き?嫌い?』『どっちの方が好き?』って自分に問いかけて、自分の好みを発掘していくことはできるなと思ったし
とにかく行動して、自分の好きを探す旅は、家づくりには欠かせないなと思いました。
これから家を建てる方
ファイトです!!

mashleyさん。この度はインタビュー快くお受けくださりありがとうございました!
この記事がみなさんの良い家づくりに少しでも寄与できれば嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
マイホームインタビューはまだまだ続くよ!
第5弾もお楽しみにね♪
インタビューに答えてくれたmashleyさんご紹介

北欧ミッドセンチュリーな家づくり管理人。
2018年3月に完成した後もなお、DIY好きの夫氏、わくわくさんの本格DIYで今も進化し続けるMS家。
家づくりのこと、インテリアのこと。
モノを大切にする捨てない暮らしのこと。
ブログではたくさんの鮮やかな写真とともに綴られています。
読んで深く、目にも楽しい私の大好きな家ブログです。
MS家初めましての方はぜひこちらの記事からお読みください。
マイホームインタビュー過去記事のご紹介
まだマイホームインタビューの過去記事をお読みでないみなさん!
家づくりの先人たちのネホリハホリ記事。
バックナンバーのプレイバック!